Analysis
構造解析

構造解析とは、力が加わった状態で対象物が構造上どのように変化するか、変位（歪み、形状位置の変化）や応力を定量的に分析するものです。
当社では、製品の形状や構造の違いで機能にどのような違いがあるかを解析し、スピーディーに最適な設計を行なっています。

自動車の冷却配管に採用されている、樹脂パイプを曲げたときに発生する応力を可視化した例です。
蛇腹は形状に柔軟性が求められる箇所に採用されますが、蛇腹を曲げた時に割れてしまっては本来の機能を果たせなくなります。
そのようなことを避けるため、予めどのくらい曲げられるのかを推測したり、より曲げられる製品開発をしたりと製品開発に貢献しております。
また、CAEでの評価は樹脂製品を作る上で必要となる金型を作らずに済むので、開発費用や工数、時間の短縮にも貢献しております。

※FIRは、自動車エンジン用フューエルインジェクター（燃料噴射装置）へ燃料を均等に供給する装置です。FIR製品ページ

FIRには常時燃料圧力が加わるため、長期間圧力に耐える設計が必要なります。そのため、FIRには破裂を起こさない限界の圧力が定められており、設計した製品の限界圧力が規定以上である必要があります。
事前検証にCAEを用いることで、破損予測や破損メカニズムを解明し、強度向上や逆に過大強度を減らして製品軽量化へ繋げるなど製品開発に貢献しています。
また、事前にCAEで評価することで試作品による試験を最小限にすること出来るため、開発スピードの向上にも貢献出来ています。